社会で起きている変化・データ/AI利活用の最新動向

授業概要

 Society 5.0やAIに関するホームページや動画(内閣府「Society 5.0とは」、IMB「Watson」など)を教材としながら、社会で起きている変化やAI最新技術の活用例について学ぶ。また、Society 4.0で蓄積されたデータと計算機の処理性能の向上からもたらされたSociety 5.0におけるAIの役割と様々なAIサービスについて理解する。さらに、情報系教員が内製した自然言語処理を行う機械学習システムを体験しながら、AIにおける自然言語処理の手順を学ぶ。

 講義の後に講義ノートをLMSに提出するが、ここで、「機械学習システムがノートを解析してワードクラウドを作るプロセス」を体験する。このように身近なところでAIが活用される様子を体験することで、AIが自身の生活と密接に結びつくものであることを学ぶ。

教材として利用したホームページ*

※外部サイトへリンクします

教材として利用した内製AI**

※オープンソース化の準備ができ次第、関連するモジュールを公開します

  • 自然言語処理(分かち書き、共起語、ワードクラウド)

  • マルコフ連鎖による文章生成

講義ノートについて

  • 事前講義(AIと機械学習)についての講義内容をノートにまとめてgoogleフォームから提出します

  • 受講生全員が提出した講義ノートを自然言語処理し、講義中にリアルタイムに、受講生全員の講義ノートから作られたワードクラウドを提示します

講義ノートのワードクラウド

受講生全員の講義ノートから作られたワードクラウドを確認することで、クラスの人がどのような単語でノートをまとめているのか、自分のノートに足りない単語は何かなどに気づけるようにしています。また、これにより、自然言語処理(AI)によりできることを、身近な実体験を通して学ぶことができるようにしています。

※下図はサンプルデータと講義内容の一部です

使用単語数(sample data)

('単語', 174) ('AI', 141) ('文章', 124) ('society', 64) ('数値', 46) ('カウント', 45) ('データ', 42) ('共起', 38) ('情報', 37) ('マルコフ', 35) ('連鎖', 35) ('学習', 33) ('分かち書き', 30) ('社会', 24) ('分析', 21) ('Society', 20) ('連続', 20) ('機械', 20) ('解析', 19) ('特徴', 19) ('確率', 16) ('技術', 15) ('一つ', 14) ('予測', 14) ('アクセス', 13) ('仕組み', 13)…

  • ワードクラウドに自分がノートに使った用語・使わなかった用語はありますか

  • ワードクラウドに見慣れない単語(たち、クラ、など)がでてきますますが、それは何故でしょうか

  • 重要な単語だけをワードクラウドに表示させるためにはどのようにすればよいでしょうか

修得できるスキル

  • 事前講義をとして、Society 4.0で蓄積されたビッグデータ計算機の処理性能の向上からもたらされたSociety 5.0におけるAIの役割と様々なAIサービスについて概説できる

  • 医療(ヘルスケア)分野における複数技術を組み合わせたAIサービスを列挙できる

  • AI等を活用した新しいビジネスモデル(特に、医療、福祉、介護における事例など)について概説できる

  • AI最新技術の活用例(特に、医療、福祉、介護における事例など)について自ら情報検索しながら、それをまとめることで概説できる

実施授業科目(授業回)

  • 薬学部:文章指導(4)

  • 歯学部:医療情報処理演習(1)

  • 看護福祉学部:情報処理演習(1)

  • 心理科学部:情報処理演習Ⅰ(1)

  • リハビリテーション科学部:情報処理演習(1)

  • 医療技術学部:医療情報処理演習(1)

北海道医療大学 情報センター・情報推進課

お問い合わせ先:情報推進課 ips(at)hoku-iryo-u.ac.jp