社会で活用されているデータ、データ・AIの活用領域

授業概要

 「統計ダッシュボード e-Stat」の調査データを使って問題発見課題解決型協働学修(PBL)を行う。PBLの事前講義では、データには、調査データ、実験データ、人の行動ログデータなどの様々な種類や、構造化データや非構造化データなど様々な形態があることを学ぶ。次に、ひとり一人が、統計ダッシュボードのデータを分析しながら、「今まで気づかなかったような広く社会において起きている現象や課題」を見つけ出す。さらに、オンラインアプリケーションを使って、グループで現象や課題をまとめる。

 その後、ひとり一人が、仮説検証、知識発見、原因究明、計画策定といった課題解決の手順を実際に学びながら、課題の解決に向けて、自分たちがどのようにしていけばよいのかを考える。これらのPBLのプロセスを経て、データが、日常生活や社会における課題を見つけたり、それを解決する有用なツールになり得ることを学ぶ。

教材として利用したホームページ*

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「統計ダッシュボード」を活用したPBLの手順

下記のPBL手順のうち「社会で活用されているデータ、データ・AIの活用領域」に関わる手順は「1~3」です

  1. 「統計ダッシュボード」など国の機関や民間企業等が提供している主要な統計データを使いながらデータ分析の方法を学びます

  2. データ分析を通して、健康や医療における課題や、今まで気づかなかったような広く社会に起きている現象や課題を見つけ出します

  3. 個人で見出した現象や課題をグループで共有して、多角的な視点も取り入れながら、調査を深めてみたい現象や課題を決めていきます

  4. 一人一人が「調査を深めてみたい現象や課題」を1つ決めて、 「統計ダッシュボード」などを使いながら、さらに調査を進めます

  5. 医療人としての自らの将来像と関連付けながら,今後,自分たちがどのようにしていけばよいのかの観点を含めて、調査した結果をレポートにまとめます

グループワークについて

  • オンラインアプリケーションを使って、グループで現象や課題をまとめます

  • グループワークのプロセスを経て、データが、日常生活や社会における課題を見つけたり、それを解決する有用なツールになり得ることを学びます

※今後、グループワークの結果などの随時公開する予定です(以下は、事前講義での内容の一部です)

  • 北海道の人口ピラミッドは、ここ20年でどのように変化していますか、他の都府県と比較してどのような違いがありますが、また、その違いが生じる背景にはどのような社会情勢があると考えますか

  • 様々な国の人口ピラミッドを表示して、例えば、年齢構成や男女構成が不均等なケースなどがありましたか、また、そのような現象が生じる背景にはどのような社会情勢があると考えますか

  • 医療施設や医療従事者の数を各都道府県別で見たときに、どのような特徴を読み取ることができますか、また、その特徴が表れた背景にはどのような社会情勢があると考えますか

データを読み取るためには、歴史や地理などを含む広い領域の知識が問われます。また、自身のヘルスケアの知識と組み合わせることで、より深い考察ができます。

修得するスキル

  • 統計ダッシュボード(オープンデータ)を使いながら、調査データの多様性、1次データ、2次データ、データのメタ化について概説できる

  • 統計ダッシュボードのデータを使いながら、ヘルスケアの領域などデータ・AI活用領域の広がりについて概説できる

  • PBLを通して仮説検証、知識発見、原因究明、計画策定などを体験し、問題発見・課題解決ができる

実施授業科目(授業回)

  • 薬学部:情報科学(7-8)

  • 歯学部:医療情報処理演習(7)

  • 看護福祉学部:情報処理演習(7-8)

  • 心理科学部:情報処理演習Ⅰ・Ⅱ(13)

  • リハビリテーション科学部:情報処理演習(7-8)

  • 医療技術学部:医療情報処理演習(7-8)

北海道医療大学 情報センター・情報推進課

お問い合わせ先:情報推進課 ips(at)hoku-iryo-u.ac.jp